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内受容感覚(2):予測する脳 2025-10-03

論文解説認知科学脳科学内受容感覚予測的処理

みなさんこんにちは。Kaibaです。 今回は内受容感覚シリーズの第二回。脳を「能動的な予測マシン」として捉える予測的処理モデルについてです。

脳は常に予測している

脳は、ただ身体からの信号を受け取っているだけではありません。 「次はこうなるはずだ」という予測(トップダウン)と、実際の身体からの信号(ボトムアップ)を常に照合しています。 そのズレが「予測誤差」です。

予測誤差を減らす2つの方法

脳はこのズレを気持ち悪く感じ、減らそうとします。

  1. 知覚を変える: 「予想外に心拍が速い」→「あ、自分は今不安なんだ」と解釈を変える。
  2. 身体を変える: 原因から逃げたり、深呼吸をして心拍数の方を予測に合わせる(アロスタシス)。

直感の正体

アントニオ・ダマシオの「ソマティック・マーカー仮説」も、この文脈で理解できます。 リスクのある選択肢を見た瞬間、脳は過去の失敗経験から「不快な身体反応」をシミュレーション(予測)します。 「これを選ぶと、あの時のように嫌な汗をかくぞ」という予測が、無意識のブレーキとして働くわけです。

これが「直感」の正体なのかもしれません。

おわりに

さて、今回はこの辺で筆を置くとしましょう。 感情とは、脳と身体の間の絶え間ない予測と修正のループから生まれるもの。そう考えると、自分の感情も少し客観的に見られる気がします。

次回は、このシステムがうまく働かないとどうなるのか、精神疾患との関連について解説します。 内受容感覚(3):心との関わり

それでは、また。

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